おだてられて2階へあがったら梯子をはずされた男の話2

では、先日のお話を続けさせていただきます。

ええと、そうで御座いましたね、
ワタクシがなぜか学級委員の候補に祭り上げられたトコロまで
お話をさせていただいたので御座いましたね。

「牛後となるも鶏口となるなかれ」

をモットーにただひたすら慎ましく
大樹の陰で生きてきたワタクシにとって、
学級委員になるなど考えたことも御座いません。
そもそもで御座いますよ、学級委員というものは
優秀な人が勤めるものと相場が決まっておりまする。
先日申し上げましたとおり、ワタクシにはその資質のかけらも御座いません。
また、学級委員を務めるなど、
そんな身の丈に合わぬ事はワタクシの本位では御座いません。

しかしながら、長時間のホームルームでウンザリしていた
担任教師もクラスメイト達もそんなことにはお構いなしで御座います。
ただただ、
「さっさと学級委員を決めてホームルームから開放されたい」
と思っていたようで御座います。
つまり、重苦しいホームルームを速やかに終了させる
生贄としてワタクシは選ばれたので御座います。

最後は、数の暴力、「多数決による」強行採決で御座います。

無論、ワタクシはワタクシ以外にふさわしい人がいる事を懸命にアピールいたしました。
ところが、そういう「学級委員」に推薦されそうなデキル人というのは
さすがに一味もふた味も違うのもので御座います。
そういうクラスでも目立つ「優秀な人」というのは、ちゃっかりと

『「書記」や「図書委員」等のいわゆる端役に

自ら立候補し、そして就任することによって、

「学級委員」という難役を避ける』


という高等テクニックを用いて
自らの保身を図っていたので御座います。

つまり

「このままでは、自分が学級委員を務めなくてはならなくなる。

そうだ、あまり仕事のきつくない○○委員に成っておこう。

そうすれば、『自分は○○委員をやっているから、学級委員は出来ません』と

いって学級委員を断ることが出来る!」


という、まことに鋭い危機察知能力
それを回避する高い危機管理能力とを発揮し自らの利益を守っていたので御座います。

ええ、こうなりますとワタクシにいかなる抵抗が出来ましょうか。
気まぐれに巻き上がっただけのそよ風は、
もはや「クラスの総意」という暴風雨となってワタクシを押し流そうとしているので御座います。
一度出来上がってしまった「流れ」とを押し返す力などワタクシには御座いませぬ。

それでも、それでもワタクシは必死の抵抗をいたしました。
ええ、もう見苦しいと笑われようが、駄々をこねるしかありません。
「やりたくない」
「出来ない」
「やれるはずもない」

そういたしますと、今度はクラスに一人はいる
「正論をいう人」が登場するので御座います。

まあ大抵は、この「正論をいう人」
「優秀な人」を兼ねることが多いので御座いますが、
この場合もご多聞にもれず、ここで登場したのは「図書委員」という
強固な防波堤を確保した「デキル人」で御座いました。

その「デキル人」は「図書委員」という安全圏から
暴風雨に揉まれて息も絶え絶えのワタクシにこう言ったので御座います。

「クラスのみんなで曾呂利君を学級委員に推しているのに、
そんな理由で断るなんて、自分勝手だと思います!」


ワタクシ以外のクラス全員が拍手大喝采で御座います。
ついには担任教師までもがこう言ったので御座います。

「いつまでも我を張らないで、学級委員をやってみればいいじゃないか。
大変かもしれないけど、その時はクラスのみんなも協力してくれるから」


かくのごとき顛末により、
ワタクシは「学級委員」という2階にあがるハメになったので御座います。

おや、今宵も長いお話になってしまいました。
では「梯子を外された」くだりはまた次の機会に、
ということにさせていただきます。

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