願い事を成就させるには

もし、目の前にランプの魔人があらわれて、

「オマエの願い、どんなものでもよい、3つかなえよう。」

と言われたら、いかがなさいますか?

ワタクシが昔に読んだ漫画の中で、同じ問いを発せられた男は
チョイと面白い答えを「願い事」としてランプの魔人に伝えたので御座います。

「その願い、100に増やしてくれ」

そして、魔人は延々とその男の願い事を叶えつづけなければならなくなってしまったというオ
チなので御座います。

まあ、普通の人ならば、目の前に魔人が現れただけでも慌てているハズで御座いますから、
この漫画のように気の利いた、
それでいて都合のよい返事ができることはナカナカ出来ることでは御座いません。
ましてや、ワタクシのような煩悩の塊のような男においてをや、で御座います。

 ええと、まず新しいパソコンが欲しい、それからもっと大きな車が欲しい、
 いや、お金があれば後はそれで好きなものを買えばいいか。
 そうそう、美女をはべらせてみたい。
 いままで指をくわえてみてるだけだった、○○ちゃんなんかもハーレムの一員に加えてやろう。
 うん?それなら惚れ薬ってのもありかな。
 いや待てよ、何でも叶うのなら、いっそ男前に生まれ変わってみたらどうかな。
 うん、その前にデスノートが欲しいな。
 オレの過去を知るヤツはみんな消し去ってやるぜ、なんてな・・・

これでも、表現を抑えたつもりでは御座いますが、
カナリ見苦しいワタクシの妄想で御座います。
ともあれ、叶えてくれる願い事が、3つだけとは、イササカ物足りないので御座います。
ハッキリ申しまして、少なすぎるので御座います。
どの願いを優先させるか、どの願いを諦めるか、真剣に考えることになるに違いありません。

しかし、時は止まることを知りませぬ。
ランプの魔人はワタクシが答えるのを急かすことで御座いましょう。

「さあ、早く願い事を言え」

あせったワタクシは考えをまとめるための猶予を求めてこう言うでしょう。

「ちょ、ちょっと待ってくれ」

すると、ランプの魔人は大きくうなずいて、こう答えるので御座います。

「分かった。では願い事はあと2つだな」

なんとも、気の利かぬ「願い事」で御座います。
そして融通性のかけらもないランプの魔人で御座います。

さて、話は替わりまして、
先日、ワタクシは日本でも最大の大手信書取扱業者の営業所に行きました。
日本一の業者を謳うだけあって、ワタクシ以外のお客様も多く訪れていらっしゃいました。
切手を買う人、ハガキを買う人、荷物を送る人、
預金口座の変更手続き等々、正に千客万来で御座いました。
ご存知とは思いますが、念のために申しますると、
このように多くのお客様が訪れる所では、
お客様を効率よく、そして公平にさばくため、
「番号札」を発行しています。
そして、「番号札」に記された番号の順番に従って、
窓口の係員が応対することになっているので御座います。

しかしながら、チョイと規模の大きな営業所になんかになりますると、
切手の売買は何番窓口、口座の変更なら何番窓口、
簡易保険についてなら何番窓口と、窓口ごとに役割分担がなされているので御座います。
いくつもの窓口が並んでおりますと、
こういった場所に不慣れなワタクシといたしましては、
どの窓口に行けばよいのか、サッパリ分からないので御座います。
ですから、ワタクシは一番近くの窓口にいって、
どの窓口に行けばワタクシの望みを叶えてくれるのかをたずねようとしたので御座います。

「この手続きはどの窓口へ・・・」

と言いかけると、ワタクシの言葉を最後まで聞かずに窓口の魔人は、
心のこもらない営業スマイルを浮かべてこう答えたので御座います。

「番号札をとってお待ちください」


「いや、だからどの・・・」
と言いかけるワタクシの言葉はどうやら窓口の魔人には届かなかったようで御座います。

「番号札の順番にご用件を承ることになっております。
恐れ入りますが、番号札を取ってお待ちください」


ナント、ワタクシはここのシステムを知らない、あるいは順番を守らない
やっかいな客と見られたようで御座います。

ええ、意外で御座います、心外で御座います。
電車に乗るにも、デパートの開店の順番も、
イッパイにまで我慢したトイレの順番も正直に守ってきたワタクシで御座います。
ヒトサマを理不尽なやりようで押しのけるなど、考えたことも御座いませぬ。

しかしながら、そのような事をここで声高に主張しても詮無き事で御座います。
順番をきちんと守る男であるということを、行動で示さねばなりませぬ。

そこでワタクシは、番号札を取って順番を待ち
番号札の番号が呼ばれたので窓口へ向かい、同じ質問を発したので御座います。
すると窓口の魔人は冷ややかな営業スマイルを浮かべてこういったので御座います。

「○番窓口へいってください」

窓口の魔人は、
「オマエの願い事、叶えてやった、用は済んだ」とばかりに、
抗議しようとするワタクシを華麗に無視して、
さっさと次の番号札を読み上げたので御座います。

窓口の魔人は「透明なアクリルの板」によってワタクシ達とは隔てられた世界にいますので、
ワタクシの怒りの声が届かないだけでなく、
やはり、ワタクシとは異なった常識を持って行動しているのでございましょうか。

一枚の番号札につき、一つの願い事。
ええ、窓口の魔人は、かくも見事な「お役所仕事」を披露してくれたので御座います。

果たして、「気の利かない願い事」を言ったワタクシが悪いので御座いましょうか。
はたまた「融通の利かない」魔人が悪いので御座いましょうか。
いやそもそも、ワタクシの押しの弱さが最大の原因なので御座いましょうか。

ともあれ、ワタクシは皆様に今更ながら、こう伝えたいので御座います。

「郵政民営化反対!」

おや、スズムシの鳴き声がきこえてまいりました。
夜もすっかりと更けてきたようで御座いますので、
今宵はここまでにいたしたく存じます。

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