友情はナマモノですから

「友情」というのは、案外痛みやすいモノ。
昨日までの確かな絆が、今日にはぷっつりと切れていた、
なんてことは珍しくもなんともありません。

友情も、人の心の一かけら。
人の心がうつろいゆくものならば、友情にも永遠はありえません。

さて、今季節は12月。
この時期、友情の壊れる瞬間というものを見ることが御座いましたので、
お話いたします。

12月のある日のこと、ワタクシは近くの図書館で読書に励んでおりました。
すると、高校生らしき女の子が3人、話しこんでおります。
漏れ聞こえてくる話の内容はこの場に居ない友達の悪口でした。

「調子に乗っている」
「電話とかしつこくかかってきてウザイ」
「夜中にもラインがくる」

すさまじいものです。
女の子の裏側を見せ付けられたような気がいたしました。

話をこっそり聞いていると、どうやら彼女達は高校3年生。
バリバリの受験生です。
そして、この場に居ない、槍玉に挙げられている娘は、
ほかの娘とは一足先に、推薦入試に合格し、進学先が決まっているようでした。

進学が決まれば、当然気も緩みます。
今まで勉強、勉強で遊べなかった反動が出ます。
でも、一人で遊んでもつまらないから、友達を誘います。
友達とは、今図書館で話しこんでいる女子高生達のことです。

しかし、彼女達はこれから大学受験本番です。
遊んでるヒマなんかありません。
遊びの誘いなんて邪魔です。
しかも、すでに試験に合格した人からの誘いです。
イライラしますし、モヤモヤします。
まあ、悪口の一つや二つ、口から出ることもあるでしょう。
一度口から出たモノは飲み込めません。
こうして、少しずつ友情は傷ついていくのです。

確かに高校三年生の冬というのは、「友情のいたみやすい」時期です。
なぜならば、自分と他人の差を突きつけられる時期だからです。
それまでは、たいした根拠も無く、
「自分と友達とは同程度」の能力だと思っていたところ、
友達は合格、自分は不合格なんて結果になることもあります。
仮に共に合格を勝ち得たとしても、
友達は有名大学、自分は三流大学ということもあります。

友と自分は「似たもの同士」と思えばこそ、育むことのできた友情が、
実は二人は「似て非なるもの」であったと知った時、その友情はどうなるのでしょう?

ちなみに、ワタクシは高校三年生の時、壊れる友情すらありませんでした。
高校三年間、完全ボッチですごしましたので。





僕は友達が少ない (11) (MF文庫J)
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-08-26
平坂読

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