おじさんの読書感想文 2 「法医昆虫学捜査官」

タイトルをみて、

「『法医昆虫学』とは何だろう?」

という疑問とともに思わず手にとったのがこの一冊。
「法医昆虫学捜査官(作:川瀬七緒)」

法医昆虫学とはつまるところ、
死体に涌く虫の成長と生態系の組まれ方から死後経過や
犯罪環境等を割り出していくという法医学の一種。
死体に涌く虫とは、主に蛆、即ちハエの幼虫です。
なんと蛆の成長度合いから、被害者の死亡推定時刻を割り出したりできるのです。
もっとも、蛆以外の虫も重要な手がかりになりますので、
虫全般の生態に通じる必要のある学問のようです。

この法医昆虫学をもって、事件の真相に、ねちっこく喰らい付いていくのが、
昆虫学者の赤堀涼子、36歳。
古今の名探偵の例に漏れず、カノジョも強烈なキャラクターをしています。
童顔ながらもエネルギッシュで、
明るいけど、ちっとも爽やかでなく、
空気を読まずに、いやあえて空気を乱して、わが道を行く。
そして些細なことに対しても、かならず小さな報復を実行する、
そんな人物です。
まあ、敵に回したくないタイプの人間ですね。

今作では、被害者の遺体から発見された「異常に成長した蛆虫」、
このナゾに挑むため、昆虫学者の赤堀が捜査に加わる。
昆虫学者独自の視点で、かつ刑事達を振り回しながら、
犯人にたどり着く赤堀さんは何気にカッコイイ。

彼女に振り回される人物の1人である、
昆虫コンサルタントの辻岡大吉君もいい味出してます。
大吉君を主役にしたスピンオフ作品なんかも出るといいなぁ。





法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
講談社
2014-08-12
川瀬 七緒

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