言い訳の研究 番外2-2 ~「『慰安婦検証記事』朝日OBはこう読んだ」を読んで~

あまりにすばらしい言い訳ゆえ、一回では収まりきらなくなりました。
続けます。

「記事を捏造したと言うのは誤り。
吉田氏にだまされたのであって、捏造とは次元が異なる。」


言い換えるならば、元主筆はこう言っているのです。

「わざとじゃないもん。だから僕は悪くないもん」

前回に述べたとおり、朝日新聞元主筆は
「記事の『捏造』」というコトバを
「意図的なウソの記事を書くこと」という厳密な解釈をしています。
その上で、自分たちはわざとウソの記事を書いたわけじゃない、
間違えただけなんだ。
だから、朝日新聞への批判は「おかしなもの」なんだと主張しているのです。

いやいや、すごいです。
確かに、刑法では、故意犯と過失犯を厳密に分けます。
つまり、「わざとやったのか、うっかりやっちゃったのか」
というのはどういう罪になるかの大きな分かれ目です。
さらには犯罪になるかならないかの境目であったりもします。

わざとじゃないから、オレタチ無罪。

刑法の概念まで利用して自分を正当化するなんて、
さすがは天下のクオリティーペーパーのエリート社員。
本当に幅広い知識をお持ちです。

でも、一般的にみて、わざと間違える人なんかいません。
うっかりミスなら悪くないなんて言い訳が通用するなら、
会社の上司の叱責も怖くないですね。
ミスしてもこう言い訳すればいいんですから。

「わざとじゃないもん。だからそんなに怒るなよ」

こんな言い訳をしたあなたの首がどうなるかは、保証できませんけど。



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